スタッフ採用の準備
標榜科目 | 内科 |
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立地条件 | 地域密着型ビルテナント |
開院前は、内装工事や融資のことなどで院長は打合せに時間がとられます。最近では、開院のギリギリまでは、病院でお勤めになられる先生もいらっしゃいます。
今回は、求人から採用までのスケジュールがうまく行かなかった事例になります。
開院の2週間前まで、前病院の仕事を手伝うということで、病院勤めと開業準備を両立していたA院長は、開院の半年前から準備を進めていました。
半年前もあり、気軽に準備を進めていました。順調に開院場所や、融資もうまく決まり、内装も思いどおりの図面が上がっており、先生も安心していました。
開院4か月前になり、内装工事がスタートし、続々と決めごとが増え、打合せ時間も増えてきました。病院での仕事との両立が少しつらくなっていましたが、そのまま続けていました。
そろそろスタッフ採用の準備を進めていかないといけない時期が来たとき、今まで順調だった内装工事に遅れが出始めました。院長は、その打合せに時間をとられ、スタッフの求人が予定より1ヶ月も遅くなりました。
求人から面接、そして採用、開院までの研修などを考えれば、最低4か月前から動くことが必要です。1ヶ月ずれることはそれだけ、採用の選考の時間が短くなります。
案の定、開院1ヶ月を切ってやっとスタッフは決まりました。短い期間で、十分な検討もできずに決めたスタッフは、研修も不十分、院長の思いも伝えられないまま開院しました。
なんとかスタートをしましたが、ぎこちないスタッフの動き、細かなミスなどが目立ちます。今でも院長は、スタッフへの不満が溜まったままです。
スタッフの採用は、求人から採用までのスケジュールに余裕を持つことが大切です。最低でも4か月前から、「どういった人材が必要なのか」、「どういう条件で採用するのか」などをしっかり考えて、求人にのぞまれることをお勧めします。スタッフの選考も面接前に書類選考をしっかりし、面接はできる限り多くの方と会われると、適材なスタッフを選択できるでしょう。そのためにもスタッフ採用への時間を確保しましょう。