事業は「人・物・器」
標榜科目 | 皮膚科 |
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立地条件 | テナント |
クリニックモールで開業された皮膚科ドクターの事例を紹介いたします。
このドクターは好立地のクリニックモールにて開業をされ、且つドクター自身の人柄と確かな医療技術によって、開業当初から順調な経営をされていました。
ただ、ドクターにとって開院当初から不安を感じておられたのは、ビル・オーナーの人柄でした。
テナント契約段階では「少し、口うるさい方だな」とは感じていたものの、時間が経過するごとに、その想いはビル・オーナーへの不信、そして敵対関係へと発展してゆきました。
理由はビル・オーナーの執拗なテナント管理にありました。
例えば監視カメラにて一日中テナント全体を監視し、「テナント前の清掃がなっていない。散らかっているので直ぐに清掃しなさい」であるとか、「患者にクリニック前で談笑されていると、他の方の通行の邪魔になるから注意しなさい」であるとか、一日としてオーナーからの指摘が無い日はないくらいの状態でした。
ドクターにとっては好立地ということ、患者様の期待に応えたい気持ち、そして投資資金も多額であった為、我慢を重ねてこられましたが、開院3年で移転をされました。
開院2年目のとき、このドクターとご縁があり再開業のご支援をさせていただきましたが、前クリニックでの投資が償却できないままの再投資に現在もご苦心されています。
幸い、ドクター自身の人柄・医療技術は移転先でも周知のこととなり、運営は順調ではあります。
事業とは人が創りなすもの。
事業に大切なものに「人・物(サービス)・器」とありますように、「人」が一番大事なポイントであるといえる事例だと考えます。