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医院・クリニック開業事例集

採用面接は価値観の確認の場

標榜科目 心療内科
立地条件 地域密着型
採用面接は価値観の確認の場

開業時のクリニックにおける採用面接では、共にクリニックを支え、発展させていくことができる人材であるかを正確に見極めねばならない。それも限られた時間の中で、能力や人柄、価値観を出来る限り引き出すのは、採用のプロでもなかなか難しい作業だ。その為には、どんな質問をすればよいのか、どこに着目すべきなのか、一律のマニュアルは存在しない。
特に新規開業時は、先生にとって採用面接が初めての経験である場合がほとんどであるため、判断はさらに難しいものとなる。

開業があと2ヶ月後に迫ったAクリニックで、看護師と受付事務の採用面接が開かれた。幸い両職種とも多数の応募者があり、書類選考の段階でかなり絞りをかけた上での採用面接となったこともあり、きっと良い人材と出会えるに違いないとの期待があった。

採用面接当日、看護師の求職者は全員経験者であった。そして先生も勤務医時代でのご経験から、理想とする看護師像が明確であった。面接では、先ず先生側からAクリニックの開業に向けた想いなどの話があった後、医療に対するこだわりなどについて双方の活発な意見交換が行われ、こちらはすんなりと採用者が決定した。その時に選ばれた看護師は、開業後1年経った現在も、診察中はもちろん、診察後も、患者に適切な声かけや指導を行う、Aクリニックにとって必要不可欠の存在として活躍している。

だが、受付事務の採用はすんなりとはいかなかった。こちらの応募はほとんどが医療関係では未経験者だった。従って、面接では看護師面接の時のようには互いの価値観に触れることはほとんどせず、第一印象や雰囲気を簡単に確認した後、週何日勤務可能か、給与はいくらくらい必要かといった条件面の話し合いに終始し、何となく良さそうに思われた人を採用することに決めた。しかし、この時決まった人は開業後間もなく「合わない」という理由で辞めてしまった。おかげで、先生は開業後の忙しい最中、再度受付事務の求人活動を行わなくてはならなくなった。

条件や待遇といった側面だけで採用を決めてしまうと、同じ理由で簡単に退職する人は実に多い。採用面接では、先生の開業への思い、クリニックの目指す方向性を、明確にかつ具体的に伝え、価値観や思いを共有していける人かどうか、苦楽を共にしてくれる人かどうかを判断基準に採否を見極める必要がある。

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