内科 医院開業のポイント...

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診療科目別 医院開業のポイント

内科 医院開業のポイント

特徴と注意点

内科系の診療所は医院数が最も多く、その分近くに多くの競合医院があると言えます。
よって、『他の医院との差別化』が重要になります。
まず、標榜科目で言えば、一般内科だけではなく、「呼吸器内科」「循環器内科」「消化器内科」さらには「糖尿病内科」「腫瘍内科」「女性内科」等に細分化し専門性を持たせることが大事です。
地方都市(特に医療過疎地域)においては、まだ広く浅く診療する必要がありますが、一方都市部では、いかに深く患者さんのニーズに答えられるかが集患のポイントになります。
専門性のある診療所に一度火が付けば、SNS等で爆発的に評判が広がる可能性が大です。

次に立地ですが、住宅地・オフィス街・商業地などターゲットとする患者層により変わってきます。
ファミリー層を狙うのなら、患者さんが徒歩や自転車で通院可能な住宅地が候補となりますが、内視鏡等の検査を中心に考えるのならオフィス街や商業地が候補になります。又、診療圏の広い診察を行うのであれば駅の近くが必須です。

患者数は、秋から春にかけての時期が最多となりますので、スタートダッシュを成功させる為には、開業時期の見極めも重要です。

必要面積と開業物件立地(選定)ポイント

物件立地について

立地選定は希望するエリアを絞り込み、物件の目星を付けて診療圏調査を行い、あらかじめ定めた診療コンセプトを考慮して選定をする。自院の強みを明確化することで、対象とする患者層や地域性が浮かび上がる。そして、事業シミュレーションをした上で十分に経営に成り立つ物件がどうか確認するのがいいでしょう。

必要面積
約30~45坪。診療科目で異なるが、設置機器スペースの確保が必要。

ポイント
内科は診察時間が長い傾向にあるので、待合室スペースを広くとれる物件がいいでしょう。患者様は高齢者が多いので、エレベーターやバリアフリーが必要です。糖尿病内科や循環器内科などの専門クリニックは患者様が広域から来院されるため、駅前などのアクセスのよい場所がおすすめです。

おすすめ開業形態

戸建てクリニック

①土地を購入(または所有地)
②土地を借りる
③建て貸し(リースバック)

メリット
設計プランの自由度が高く希望に合ったクリニックを作ることができます。また、駐車場の台数も確保できる場合も多いので車を利用した来院患者の確保も見込むことができます。

デメリット
開業資金が多額となり、開業後の資金繰りも含めて資金調達を考える必要があります。また、開業までの期間が長く、時間や費用のロスがでることもあります。

ビル診療所

①スケルトン
②事務所仕様
③医療ビル
④医療モール

メリット
初期投資が比較的少なく開業資金に応じた計画を立てることができます。また、駅前など好立地物件や医療モールなど集患しやすい面もあります

デメリット
設計プランの自由度が低く、制約も多いことがあります。診療科目によってはクリニックに適さない場合や家賃の関係上、窮屈な設計になることもあります。医療機器の搬入や設置、空調設備、換気設備、給排水設備などの検討が必要となります。

第三者より承継したクリニック

メリット
施設の内装や医療機器など承継することにより初期投資がまったくの新規開業より少なくてすむ場合があります。そして、何より、患者を引き継げること、当初よりある程度の患者を確保できることが大きなメリットとなります。また、スタッフの継続雇用もメリットとなりうる材料にもなります。

デメリット
前院長の診療方針を無視してしまうと今まで通ってくれていた患者が離れてしまうことがありますので、自分らしい診療方針にとらわれることなく少しずつ変えていくことが必要となります。
また、既存の施設を利用する必要があるので改修や医療機器の入れ換えなどの制約が多いことが考えられます。

内装レイアウトのポイント

内科がカバーする範囲は広く、一般内科の他に呼吸器・循環器・消化器など臓器や疾患によって専門分野が分かれる為、診療内容の他、導入する医療機器・必要とされる部屋など、各専門分野によってレイアウトの構成も異なってきます。

呼吸器内科の場合
再診の患者さんの場合においては、肺や血液の状態を把握する必要がある為、スパイロメトリ検査、喀痰検査、X線一般撮影検査などによるスクリーニング検査を診察前に行うことが多い。また感染性の疾患を持つ患者さんもいる為、空気感染予防に配慮した動線計画が重要となり、換気設備を充実させる必要もあり、隔離待合室や隔離処置室などを設けて対処する施設の多いです。

循環器内科の場合
再診の患者さんの場合においては、採血検査、エコー検査、X線一般撮影検査などによるスクリーン検査を診察前に行う事が多い為、受付から誘導しやすいレイアウトにする事が望ましいです。
また心臓疾患など重度の患者さんを受け入れる場合は、車椅子移動が多くなりますので、段差や通路幅に考慮する必要があります。

消化器内科の場合
消化器内科の場合、一般的な流れとしては、診察後に検査・処置といった動線になる為、診察室を中心としたレイアウトにする事が望ましいです。
その他、内視鏡を使った下部紹介検査では、検査前に下剤などで排便させる為の待機スペースの他、トイレの個数を多めに設置する必要があるのとセデーションを使った内視鏡検査を行った後は、患者さんを少し休ませる為のリカバリースペースが必要となります。

広告活用について

競合も多数の科目ですので、地域密着型の広告媒体を選択し、展開すると効果的です。

高齢者が主なターゲットのため、高齢者の生活行動パターンを把握した広告展開をしましょう。

適正な人員配置

受付、看護師
経験のある受付スタッフを採用することで、レセプト対応等任せることができます。
正社員で採用すると人件費のコストはかかりますが、シフト調整が容易になります。

資金計画

内科をベースにして、各診療科目ごとに資金計画を比較します。

坪数:診療科目によって変わりますが、50坪がベースになります。
テナント保証金:交渉が可能な場合もありますが、10カ月分が基本となります。
広告宣伝費:ホームページ作成料や、看板等、内装サイン工事の費用になります。
什器・備品:待合の椅子や、診察室の机等の費用となります。
医師会入会金:地域によって違いますが、300万円~500万円のレンジが多くなっております。
開業コンサルタント:金額やお願いできる業務内容はピンキリです。数百万という会社もあります。
運転資金:事業が軌道に乗るまでの固定費(家賃や人件費等)の支払いに充てる資金です。多く確保できると安心です。
基本的には使途が限定されていない運転資金は借りにくいのですが、最近は多く借りることが可能となっております。

内装工事(50坪) 3,000万円
医療機器 1,000万円
テナント保証金 500万円
広告宣伝費 300万円
什器・備品 200万円
医師会入会金 400万円
開業コンサルタント 100万円
薬剤費 50万円
運転資金 1,500万円
開業前経費、予備費 100万円
合計 7,150万円

内科でも循環器内科や呼吸器内科など専門特化によっては、坪数、医療機器に変動があります。

損益分岐点

●設定条件●
固定費は、統計データ固定費−専従者給与で設定
借入5,000万円、15年元利均等返済、金利0.1%、据え置きなし→毎月返済額 約28万円
借入7,500万円、15年元利均等返済、金利0.2%、据え置きなし→毎月返済額 約42万円
生活費70万円

◎前提条件(単位:円)
固定費(月) 粗利益率 単価 日数
3,091,000 85.6% 5,500 20
◎借入5,000万円のケース(単位:円)
固定費+返済
+生活費
必要収入額 必要患者数(人) 粗利率 単価 日数
4,071,000 4,755,841 865 43 85.6% 5,500 20
◎借入7,500万円のケース(単位:円)
固定費+返済
+生活費
必要収入額 必要患者数(人) 粗利率 単価 日数
4,211,000 4,919,393 894 45 85.6% 5,500 20

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