泌尿器科 医院開業のポイント...

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診療科目別 医院開業のポイント

泌尿器科 医院開業のポイント

特徴と注意点

一般的に文字通り「尿」というイメージが強く、受診するのが「恥ずかしい」と思われがちな診療科目です。
男性はまだしも女性にとっては、他の科目と比べて受診のハードルは高くなります。
その為、ここ最近は女医さんによる女性患者中心の診療所もチラホラ見かける様にもなり、どこも盛況の様です。
物理的に可能であれば、男性と女性の待合室や動線を分けるなどの工夫で、増患にもつながります。
スペースに余裕がない場合には、患者さんがあまり一般の人と接触しない又はエレベーターに乗ってもどこに行くのか分からない様な立地が良いでしょう。
と言っても、あまり路地裏だとそれこそ性病専門診療所だと思われるので、その点は注意が必要です。
それから、外科的治療が必要になる患者さんも多いので、近隣病院との連携は欠かせません。
又、男性不妊治療症も診察を行っている診療所であれば、近隣の婦人科や不妊クリニックとの連携も必要になって来ます。

必要面積と開業物件立地(選定)ポイント

物件立地について

立地選定は希望するエリアを絞り込み、物件の目星を付けて診療圏調査を行い、あらかじめ定めた診療コンセプトを考慮して選定をする。自院の強みを明確化することで、対象とする患者層や地域性が浮かび上がる。そして、事業シミュレーションをした上で十分に経営に成り立つ物件がどうか確認するのがいいでしょう。

必要面積
約40坪前後。

ポイント
泌尿器科は全国的に少ない科です。そのため、患者様にとっては家の近くに泌尿器科が開業されれば非常に助かるでしょう。立地については、住宅地でもいいかと思いますが、アクセスのよい駅前の医療ビルでも問題ないと思います。泌尿器科は前立腺肥大や尿疾患など高齢者がかかる疾患が多いので院内のバリアフリーも重要となります。また、男性の患者様が多いのも特徴です。

おすすめ開業形態

戸建てクリニック

①土地を購入(または所有地)
②土地を借りる
③建て貸し(リースバック)

メリット
設計プランの自由度が高く希望に合ったクリニックを作ることができます。また、駐車場の台数も確保できる場合も多いので車を利用した来院患者の確保も見込むことができます。

デメリット
開業資金が多額となり、開業後の資金繰りも含めて資金調達を考える必要があります。また、開業までの期間が長く、時間や費用のロスがでることもあります。

ビル診療所

①スケルトン
②事務所仕様
③医療ビル
④医療モール

メリット
初期投資が比較的少なく開業資金に応じた計画を立てることができます。また、駅前など好立地物件や医療モールなど集患しやすい面もあります

デメリット
設計プランの自由度が低く、制約も多いことがあります。診療科目によってはクリニックに適さない場合や家賃の関係上、窮屈な設計になることもあります。医療機器の搬入や設置、空調設備、換気設備、給排水設備などの検討が必要となります。

第三者より承継したクリニック

メリット
施設の内装や医療機器など承継することにより初期投資がまったくの新規開業より少なくてすむ場合があります。そして、何より、患者を引き継げること、当初よりある程度の患者を確保できることが大きなメリットとなります。また、スタッフの継続雇用もメリットとなりうる材料にもなります。

デメリット
前院長の診療方針を無視してしまうと今まで通ってくれていた患者が離れてしまうことがありますので、自分らしい診療方針にとらわれることなく少しずつ変えていくことが必要となります。
また、既存の施設を利用する必要があるので改修や医療機器の入れ換えなどの制約が多いことが考えられます。

内装レイアウトのポイント

泌尿器科の場合は、診察部位が泌尿器の為、プライバシーの確保が重要となります。
また、診療メニューが多く、受付でエントリーしたのちに診察室へ行ったり、採尿検査やウロフロー検査、X線検査に直行するといったように、患者さんの動線は多岐にわたる為、受付で誘導しやすいプランにする事が重要です。

広告活用について

近隣よりもアクセスしやすい少し離れた場所や交通機関で広告展開すると良いでしょう。ホームページやパンフレットが重要になります。
また皮膚科を標榜する場合は近隣への地域密着型の広告媒体も必要となってきます。

高齢者が主なターゲットになります。高齢者の生活行動パターンと捉え、バス広告や鉄道広告などが効果的な広告媒体となります。

適正な人員配置

受付、看護師
経験のある受付スタッフを採用することで、レセプト対応等任せることができます。
正社員で採用すると人件費のコストはかかりますが、シフト対応が容易になります。

資金計画

内科をベースにして、各診療科目ごとに資金計画を比較します。

テナント保証金:交渉が可能な場合もありますが、10カ月分が基本となります。
広告宣伝費:ホームページ作成料や、看板等、内装サイン工事の費用になります。
什器・備品:待合の椅子や、診察室の机等の費用となります。
医師会入会金:地域によって違いますが、300万円~500万円のレンジが多くなっております。
開業コンサルタント:金額やお願いできる業務内容はピンキリです。数百万という会社もあります。
運転資金:事業が軌道に乗るまでの固定費(家賃や人件費等)の支払いに充てる資金です。多く確保できると安心です。
基本的には使途が限定されていない運転資金は借りにくいのですが、最近は多く借りることが可能となっております。

内装工事(40坪) 2,400万円
医療機器 3,000万円
テナント保証金 400万円
広告宣伝費 300万円
什器・備品 200万円
医師会入会金 400万円
開業コンサルタント 100万円
薬剤費 50万円
運転資金 1,500万円
開業前経費、予備費 100万円
合計 8,450万円

坪数は比較的小さいケースが多いです。医療機器はコストがかかります。

損益分岐点

●設定条件●
固定費は、統計データ固定費−専従者給与で設定
借入5,000万円、15年元利均等返済、金利0.1%、据え置きなし→毎月返済額 約28万円
借入7,500万円、15年元利均等返済、金利0.2%、据え置きなし→毎月返済額 約42万円
生活費70万円

◎前提条件(単位:円)
固定費(月) 粗利益率 単価 日数
2,785,000 84.1% 6,000 20
◎借入5,000万円のケース(単位:円)
固定費+返済
+生活費
必要収入額 必要患者数(人) 粗利率 単価 日数
3,765,000 4,476,813 814 41 84.1% 5,500 20
◎借入7,500万円のケース(単位:円)
固定費+返済
+生活費
必要収入額 必要患者数(人) 粗利率 単価 日数
3,905,000 4,643,282 844 42 84.1% 5,500 20

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