親族から開業時に借りた資金、出世払いでも大丈夫?
親族から開業資金を支援してもらいましたが、出世払いでも問題ないでしょうか?
出世払いの場合、その返済前に税務調査が入ると、贈与とみなされ、調査後に多額の贈与税が課税されかねません。
たとえ親族からの借入であっても、一般的な借入と同様にする必要があります。
【借入側(開業医)】
- 借入期間は数年間にわたるものであること
(親族の年齢から考えて長すぎるものは不自然) - 市場利率を参考に利率が採用されていること(低利率でも可)
- 金銭消費貸借契約書の作成
(借入条件、金利、返済方法、保証人、担保の有無を明確に)
【貸付側(親族)】
- 同一生計親族(家計が同じ)でない場合…
受取利息を雑所得として確定申告 - 同一生計親族である場合…
(借入側)支払利息を費用として計上できない
(貸付側)受取利息を所得に計上する必要はない
返済方法は、口座振替にし、記録を残す方法が望ましいです。
また、返済が長く滞っていると、実質は贈与を受けたものとみなされ、贈与課税される恐れが高くなりますので、契約どおりの返済を心がけましょう。
親族からの借入については、税務調査の際に見られるポイントになりますので、注意しましょう。
(2014-10-31 / Y.N)